作画中はこれでOKかと思っていた画稿でも、
全ページ完成して、丹念に見ていくと、やっぱり
これは違う!と思い直す箇所がある。
その時は修正させるしかない。
昨日は全員が19時過ぎに終わった気でいたが、
やはり修正を命じるしかない箇所があった。
修正が終わったのは22時すぎ、ようやく完成だ。
妥協するわけにはいかない。
妥協して、あとで雑誌で見て、やっぱりダメだった
と思い、後悔することは絶対許されない。
漫画誌が売れない、書店が減っている、一部の若い
世代の漫画は異次元の売れ方だが、全体としては、
パイが減っている。
ましてや少年ジャンプなどの超メジャー誌に描いてる
わけじゃない。
それでもメジャー作家のつもりで描いていなければ、
潰れてしまう。
いつか出し抜いてやると思っていなければ、生き残れない。
もうとっくに潰れていてもいい年齢なのだ。
まだ連載で描いているだけでも奇跡だろう。
漫画誌じゃないのに、せっかく16pで描くチャンスを
もらった。全力で挑戦するしかない。
インドで「おぼっちゃまくん」が大ヒットしたように、
世の中、何が起こるか分からんのだ。
70代でさらに新たな代表作を出せるか?
面白い挑戦じゃないか!
スタッフ全員、全力で駆け抜けて、前のめりに倒れて
死のうぜ!