ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2023.4.13 07:25日々の出来事

粘りに粘って妥協を許さない

作画中はこれでOKかと思っていた画稿でも、
全ページ完成して、丹念に見ていくと、やっぱり
これは違う!と思い直す箇所がある。

その時は修正させるしかない。
昨日は全員が19時過ぎに終わった気でいたが、
やはり修正を命じるしかない箇所があった。
修正が終わったのは22時すぎ、ようやく完成だ。

妥協するわけにはいかない。
妥協して、あとで雑誌で見て、やっぱりダメだった
と思い、後悔することは絶対許されない。

漫画誌が売れない、書店が減っている、一部の若い
世代の漫画は異次元の売れ方だが、全体としては、
パイが減っている。
ましてや少年ジャンプなどの超メジャー誌に描いてる
わけじゃない。
それでもメジャー作家のつもりで描いていなければ、
潰れてしまう。

いつか出し抜いてやると思っていなければ、生き残れない。
もうとっくに潰れていてもいい年齢なのだ。
まだ連載で描いているだけでも奇跡だろう。

漫画誌じゃないのに、せっかく16pで描くチャンスを
もらった。全力で挑戦するしかない。
インドで「おぼっちゃまくん」が大ヒットしたように、
世の中、何が起こるか分からんのだ。
70代でさらに新たな代表作を出せるか?
面白い挑戦じゃないか!
スタッフ全員、全力で駆け抜けて、前のめりに倒れて
死のうぜ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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